液晶テレビの買い替えで、日本の凋落を知る

2025年12月18日木曜日

最近、NetflixやDAZNのコンテンツを観る機会が増えている。

Netflixのコンテンツでは、結構、暗がりの場面が多く、DAZNのサッカーでは屋根の影部分が真っ黒けになってしまい、すごく不快に感じるようになった。

いま使っているのは2013年製のAQUOS。
もうそろそろ買い替え時期かと思って、ChatGPTに相談してみた。

暗がりの部分は、「実効コントラスト比」というカタログには掲載されていないスペックが重要らしい。

実効コントラスト比=実際の映像で体感できる「黒と白の差」で、おおよそ
実映像での最大輝度 ÷ 実映像での黒レベル
らしい。

理想的には5000:1だそうだが、その性能になると、有機ELかMiniLED方式のテレビになるそうだ。

そういうテレビは、15万円以上なので予算オーバー。
有機ELはLGパネル一択らしいし、MiniLEDのテレビは安価なものだと、ハイセンスかTCLの二択になってしまう。

せめて日系が良いと思って探したのが、4年落ちのREGZAブランド製品。
REGZAは、ハイセンス傘下だが東芝系なので。

MiniLEDではないが、直下型LEDバックライトだと、4000:1くらいの実効コントラスト比が期待できるとのこと。

いまのテレビが1,000〜1,500:1くらいらしいので、ざっくり3倍くらいの性能アップになる。


といったことを調べているうちに、いつの間にか日系メーカーの存在感がなくなってしまったことに気づいた。

2024年の金額ベースの世界シェアは、
1. サムスン電子
2. LG電子
3. TCL
4. ハイセンス
5. ソニー
の順番らしい。

2010年は、
1. サムスン電子
2. LG電子
3. ソニー
4. パナソニック
5. シャープ
だったようだ。

ここ約15年の間に、勢力が変わった。

中韓が強く日本が弱くなった理由をChatGPTに質問してみた。

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中韓が強く日本が弱くなった理由は「要素技術への継続投資ができたかどうか」です。
中韓は新技術を赤字覚悟で量産・実装まで育てた一方、日本は失敗回避と既存事業防衛を優先し、要素技術投資が途中で止まったからです。

・中韓
- 要素技術(MiniLED制御、SoC、駆動IC)に先行投資
- 赤字容認で量産 → 実装ノウハウ蓄積
- 結果:技術が成熟し競争力獲得

・日本
- 要素技術投資が不足・継続できない
- 失敗=責任追及、短期黒字重視
- 結果:研究止まりで量産技術に育たず

「要素技術に賭け続けられる経営構造の差」が、最終的に技術力差を生んだ
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まさか、技術力で追い抜かれているとは。

薄型テレビの技術は成熟していると思っていたが、公的資金の差で、ここまで変わってくるなんて、もはや絶望でしかない。



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